深川ギャザリア

知ってました?深川ギャザリアの野菜彫刻知ってました?深川ギャザリアの野菜彫刻

知ってました?深川ギャザリアの野菜彫刻 VEGETABLE CARVING知ってました?深川ギャザリアの野菜彫刻 VEGETABLE CARVING

大量の野菜を使って見事な作品を彫り上げる「野菜彫刻」。
2014年から現在は年に7回、深川ギャザリアレストラン1Fのホールで展示される作品を、毎回楽しみにされている方は少なくないのでは?
では、なぜここで? ── 実は、作者は深川ギャザリアレストラン1Fの人気店、陳建一麻婆豆腐店の店長、古作哲也さんなのです。この方がスゴかった!
古作店長へのインタビューを交え、野菜彫刻の魅力をたっぷりとご紹介します。

過去の作品紹介過去の作品紹介

まずは、直近の展示作品をご覧ください!

天女と彦星

展示期間
2021年6月9日(水)~7月7日(水)
使われている素材?
人参20㎏、京芋10kg
制作期間
3日間
制作時のエピソード
年に一度、彦星と再会するシーンを表現。天女のひらひら舞う羽衣は、ゆるやかな曲線で彫られ、天の川を渡る橋まで立体的に彫りました。周りに咲く人参の花々は、お花1つ、3分で作れます!

日本の名城

展示期間
2021年5月13日(水)~6月3日(木)
使われている素材?
京芋20kg
制作期間
2日間
制作時のエピソード
綿密な設計図を作り、小田原城をイメージして制作しました。お城の土台である石垣と左右の鯱から、お城の屋根瓦までリアルに表現され、今回は、なんと!最短2日間で彫り上げられました。

端午の節句

展示期間
2021年4月16日(金)~5月6日(木)
使われている素材?
京芋20kg(約30本)
制作期間
4日間
制作時のエピソード
“戦国武将・真田幸村の兜”をモチーフに中央の「六文銭」など表面一つひとつの模様にこだわりました。初の試みで、兜は立体的に見せるため設計図を描いて、リアルに威風堂々とした兜を表現しました。

インタビューインタビュー

野菜彫刻で大切なのは、
“感性” だ!

陳建一麻婆豆腐店の店長、古作哲也さんは、実は日本における野菜彫刻の第一人者。あの陳建一氏に認められた料理の腕前で同店の厨房を取り仕切る傍ら、野菜彫刻(フルーツ&ベジタブルカービング)の世界大会でも数々の賞に輝いています。その古作店長に、野菜彫刻との出会いから今後の展望までを、野菜彫刻の魅力とともにお伺いしました。

プロフィール
古作哲也(コサクテツヤ)さん

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プロフィール古作哲也(コサクテツヤ)さん

23歳の頃、野菜彫刻の技術が高い台湾へ渡り、約8年間修業。世界大会へは5回出場し、多数の受賞歴をもつ。2009年、テレビ東京の人気番組「TVチャンピオン」で準優勝。2012年には東日本大震災からの復興を願い千手観音像を制作し、野菜彫刻の作品をまとめた本「華彫」に掲載されるなど、多方面で活躍。現在、陳健一麻婆豆腐店木場店で店長兼料理長を務めながら、調理師専門学校の特別授業などで若者たちへの指導も行う。

受賞歴 等

  • 1993年 
    第2回中国料理師会世界大会模範展示
  • 1996年 
    シンガポール世界大会 出場
  • 1998年 
    シンガポール世界大会 2部門銅メダル
  • 1999年 
    台湾世界大会 銀メダル
  • 2000年 
    第3回中国料理師会世界大会模範展示
  • 2007年 
    テレビ東京「第1回TVチャンピオン包丁細工職人選手権」出場
  • 2009年 
    テレビ東京「第1回TVチャンピオン包丁細工職人選手権」準優勝
  • 2012年 
    東北支援企画 彫刻専門誌「華彫」を出版
  • 2014年 
    深川ギャザリアにて大野菜彫刻展示を年4回実施

Q1 野菜彫刻との出会いについて教えてください。

野菜彫刻は中国料理をはじめ、主にアジア圏の料理の世界で料理人に求められる技術の一つ。高校卒業後、18歳で中国料理の道へ進んだ頃には、すでに国内で野菜彫刻の作品を見る機会がありました。「五重塔」だったと思います。凄いな!と、漠然と興味ひかれたことを、今でも覚えています。

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Q2 ご自身で始めたのはいつ、どんなキッカケで?

本格的に始めたのは料理と野菜彫刻の両方を学ぶため、本場・台湾に渡った23歳の頃。野菜彫刻ではとくに「龍」を彫ってみたくて…。台湾で料理人としても野菜彫刻の腕前でも有名な、廖清池(リョウ・チンツー)氏に師事。もちろんコトバは話せなかったのですが、友人の紹介もあり、電話一本で飛び込みました。今思えば、若さゆえですね(笑)。
昼間は現地の有名ホテルを渡り歩いて料理の腕を磨き、夜は野菜彫刻の修業。日本と台湾を行き来する10年余りの年月が、瞬く間に過ぎていきました。

Q3 そもそも、野菜彫刻ってどのように制作するものなのですか?

材料として使うのは、主に人参と京芋です。大量の人参や京芋を接着してブロックを作ってから、台湾流に一本彫りしています。あまり馴染みのないモチーフ以外、設計図を描くこともありません。
使っているのはこのペティナイフ。これは師匠にもらった西ドイツ製のカービングナイフで、作品はほぼこのナイフ一本で彫り上げています。
そして、仏像の開眼同様、一番大切にしているのは、目入れ。3日ほど時間をかけて、慎重に彫ります。作品は眼力次第ですから。

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Q4 世界大会では、最初から賞を取られたのですか?

それがねぇ・・・
日本代表として最初に参加したのは、1996年にシンガポールで開催された世界大会。モチーフは研鑽の甲斐あって、自信を持つまでになっていた「龍」にしました。9体の龍を組み合わせる大作だったのですが・・・作品が大きすぎて、制限時間内に完成させることができなかったのです。惨敗です!
作品自体に自信はあったものの、この年の優勝作品は緻密に彫り上げられた「千手観音」。モチーフとして、「龍」は流行から外れていたようです。悔しい思いはありましたが、「仏像」に興味を持ったのは、この大会への出場があったからこそですね。

Q5 一番思い出に残っているのは、どの世界大会ですか? それはなぜ?

1998年に、やはりシンガポールで開催された大会で、2年越しのリベンジ(世界大会は2年ごとに開催)! 1時間半で一から仕上げる「現場彫刻」と、準備を重ねて会場で組み立てる「大作」で、ともにブロンズメダルを獲得しました。
鷹に追われ、逃げ惑う鹿を表現した躍動感たっぷりの「大作」では、途中、パーツが壊れるなど、ハプニング続出。その時、廖(リョウ)師匠門下の台湾チームのメンバーが手伝ってくれたんです。ギリギリで完成し、虫メガネによる精密な審査・判定の直後に崩れるという・・・! あの緊張感は、経験した人にしかわからないだろうねぇ。
そして、この大会のあと、師匠がようやく私のことを「弟子(ティーツー)」と呼んでくれたんです。弟子として認めてもらえたことが、本当に嬉しかった。だからこそ、この大会が一番思い出深い記憶なんです。
なお、世界大会へは5回出場し、以降は後進に道を譲りました。

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Q6 日本に戻られてから、すぐに陳建一麻婆豆腐店へ? 陳さんとはどのようなご縁が?

2000年の世界大会の時に日本チームの総監督を務めていたのが、料理の鉄人で知られる陳健一さん。そのご縁から料理と彫刻の腕を見込まれて、2003年の開業時より深川ギャザリアの陳健一麻婆豆腐店で働いています。陳さんはよく私のことを、「料理人の顔と彫刻職人の顔の2つの顔がある」と、言っています。
また、2012年には前年に発生した東日本大震災の復興支援企画として、彫刻専門誌「華彫」を出版。私も千手観音像を制作し、掲載されたのですが、その発案は、震災の年に日本中国料理協会会長に就任した陳健一さんによるもの。「華彫」の売り上げの一部は被災者の方への寄付に充てられました。

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Q7 深川ギャザリアで作品の水槽展示をするようになったキッカケや、ココで展示するための工夫はありますか?

野菜はナマモノなので、大会では霧吹き等で作品に水分を補給しながら彫り上げるんです。それでも大会作品は、丸1日しかもちません。ところが2014年、深川ギャザリアの方から、「そんな一瞬の煌めきを、お客様に長く楽しんでいただけるようにはできないか?」と、ご要望をいただいたんです。
そこで、大会参加の経験から “水槽展示” を発案したのですが・・・水槽って水圧への耐性とともに、透明度も重要。展示で使っている水槽は、実は水族館の水槽を作っている方に特注して作ってもらったんですよ!また、水圧は作品にも重くのしかかるので、大会の時よりやや荒めに彫るようにしています。

Q8 古作さんにとって、野菜彫刻の一番の魅力は? 今後挑戦したいことはありますか?

野菜彫刻は、溶けたらなくなってしまう氷彫刻に似た感覚です。芸術作品同様、二度同じものが作れるわけではない唯一無二の存在でありながら、保存しないという潔さが魅力です。
今後挑戦したいことといえば・・・仏像を極めたい!ということでしょうか。一番の自信作は、「千手観音像」。さらに満足のいく作品を彫り上げてみたいと思っています。

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Q9 では、最後に・・・あとに続く若者やお弟子さんへのコメントをお願いします。

うちの店にも野菜彫刻が得意な若手の料理人がいますが、まず伝えたいのは、野菜彫刻はもともと、料理を引き立てるためのもの、だということ。お客様に、より美味しくお料理を味わっていただくために、美しくて迫力のある彫刻を制作して欲しいと思います。そして、一期一会の作品との出会いを楽しみながら、日々の研鑽に励んで欲しいですね。
野菜彫刻の修業が料理に活きることもあるし、料理の修業が彫刻に活きることもある。野菜彫刻は、感性が大事です!

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いかがでしたか?
これまで経験されてきた数々のエピソードを伺うことができ、古作店長の料理人としての顔と野菜彫刻家としての顔を垣間見ることができました。人との出会いも作品との出会いも、一期一会。お客様にさらなる感動をお届けできるよう、古作店長の制作意欲・創意工夫はとどまるところを知りません。今後の作品もどうぞお楽しみに!

そして、古作店長は、料理も凄腕! 陳建一麻婆豆腐店 木場店で、日々美味しいお料理も作り、提供しています。ぜひ食べにいらしてくださいね。

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プラザ棟 / 1F [中華料理]

陳建一麻婆豆腐店

麻婆豆腐専門店です。辛さの中にもコクがあり、癖になる味わいが特徴で、辛さは3種類からお選びいただけます。

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テイクアウトOK!
ご家庭でもお店の味が
楽しめます。

ランチ:1,200円(税込)~
ディナー:1,600円(税込)~
テイクアウト:1,050円(税込)~

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イトーヨーカドー   10:00~22:00

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