深川ギャザリア

AREA GUIDE-特集・周辺おさんぽガイド

~おやつ、デザートからおみやげまで~のんびりお散歩がてら、お菓子の絵ほんであま~い夢心地


深川ギャザリアから永代通りに出て、東陽町方面に歩くこと約10分。住宅街に佇む、どこか懐かしい“町のお菓子屋さん”を発見!『お菓子の絵ほん』という名前もかわいいこのお店、いったいどんなところなんでしょう?店長の小森さんにお話を伺ってみました。

小森店長

ここ『お菓子の絵ほん』は2004年7月にオープンしました。名前の由来は、都心から離れた町のお菓子屋さんらしい“のんびり優しい雰囲気”のお店にしたかったことと、このお店を通して“自分の人生の描く”ことができれば、という想いを込めて名付けました。名前の通り1冊の絵本を描くように、原材料の仕入れから仕込み、調理はもちろん、お店の細かい装飾や内装まですべて私ひとりで作っています。

  • かわいい装飾たち 入口にはかわいらしいオブジェがお客様をお出迎え。「CAFE」やカウンターの「お菓子の絵ほん」の看板などは、すべて小森さんの手作り!
  • ケーキ、タルトまでより取り見取り☆ ショーケースには厳選された食材を仕込んだ自慢のケーキやタルトが並びます。どれを食べようか迷ってしまいますね…。
  • おみやげやお持たせにもぴったり♪ ショーケースの上には、オリジナルクッキーやパウンドケーキをはじめ、みかんの皮の砂糖漬けや栗の渋皮煮なども並んでいます。
  • カフェスペース お店の奥には最大6名様までご利用いただけるカフェスペースもご用意。ゆったりと寛ぎながらコーヒー、紅茶と一緒に味わうケーキセットは格別です!

お店をオープンさせて10年以上。住宅街にあるお店なので、長く常連になってくれるお客様もたくさんいます。開店当時は小学生だった女の子が大学進学の報告や成人式の帰りに晴れ着で立ち寄ってくれたり、いらした当初はまだ学生だったお客様がいつの間にかお子様と一緒にご来店されたり…。まるで家族の一員のようにお客様と時間を共有できる。それが地元に根付いたお菓子屋さんを営む醍醐味かもしれませんね。

発見!取材班イチオシメニュー
『お菓子の絵ほん』のモンブラン

1年分の仕込みを約1ヶ月で行っています!
『お菓子の絵ほん』のモンブラン作りは、マロンペーストの素材となる「渋皮煮」の仕込み作業から始まります。日本の栗が旬を迎えるのは、1年のうちたった2ヶ月程度。しかも時間が経つほど栗の中に虫が入りやすくなってしまうため、前半の1ヶ月で1年分の仕込みを全て行うそうです。仕入れから皮むきなど、1回の仕込みで約5kg、合計すると毎年40~80kgもの渋皮煮を作るんだとか!最後は加熱殺菌した渋皮煮を丁寧に瓶詰めして、冷蔵庫に保管して仕込みは終了。この作業があるからこそ、『お菓子の絵ほん』のモンブランはほぼ1年ずっと味わえる定番メニューになっているんですね。
「お菓子屋さんのモンブラン」へのこだわり
さて、こうして仕込みからじっくりと作られるモンブラン。ところで皆さんは「本場のモンブラン」と「お菓子屋さんのモンブラン」の違いをご存じでしょうか?フランスの伝統的なモンブランは、マロンペーストを楽しむために、下地にはシンプルにメレンゲのお菓子のみを使用しています。一方で日本のお菓子屋さんのモンブランは白いスポンジと生クリームの下地、マロンペーストの上には栗の甘露煮と、実に彩り豊か。『お菓子の絵ほん』は、この「お菓子屋さんのモンブラン」へのこだわりを追及し、マロンペーストからスポンジまで、すべて小森さん考案のオリジナルテイスト!正真正銘、“このお店でしか味わえないお菓子”です。
お菓子とコーヒーor紅茶。モンブランとの最適な組み合わせを探る!
さて、このモンブランのお供には、コーヒーと紅茶、どっちの方が合うと思いますか?実は、モンブランのように生クリームなどを用いた火の通っていない生菓子には、コーヒーの方が合うんです!なぜかというと、コーヒーには苦みとともに“酸味”が含まれており、この酸味がクリームの油脂分を落としてくれるため、甘くまろやかなモンブランの味をより一層引き立たせてくれます。ちなみに、紅茶はバターの油を落とすタンニンを含んでいるため、タルトやパウンドケーキなど、バターを主原料とする加熱したお菓子が合うそうです。もちろん最終的には好みですが、もしどちらにしようか迷ったら、ぜひ参考にしてみてください。
  • 『お菓子の絵ほん』
  • 〒135-0016
    東京都江東区東陽3丁目21−6
    TEL:03-3645-1737

ギャザリアレストラン 11:00~23:00
イトーヨーカドー   10:00~22:00

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